研修のコンテンツに関する質問は、実に多種多様なので、ここで紹介すると永遠に終わりません。そこでここでは、研修後の懇親会や休憩時間などに受けた質問についてご紹介します。
最も良く聞かれる質問は、「今の仕事をするようになったきっかけは何ですか」ということです。元々は学校の先生になろうと考えていました。なぜ学校の先生になろうと考えたかというと、人に何かを教えて、その教えたことをその人がうまくできるようになるのがとてもうれしかったからです。
その原体験からお話ししましょう。私は叔父の影響で、7歳からゴルフを始めました。初めのうちは、家の庭で練習していましたが、中学生になる頃から打ちっぱなしの練習場に通うようになりました。
やがてはプロになりたいと思うようになり、一生懸命練習しました。知り合いのプロゴルファーや、プロ並みに上手でハンディキャップゼロの近所のおじさんなど、いろいろな人に教えてもらったりしました。
ある日練習場で練習していると、見知らぬおじさんがやってきて、打ち方を教えてほしいと言うのです。グリップやスイングなどいろいろと直してあげる内に、なかなか良い球が打てるようになりました。
するとおじさんは、お礼だと言って、練習のボールをバケツ一杯買ってきてくれたのです。人に何かを教えて、感謝され、しかもこちらもうれしい気持ちになったという原体験はここにあります。
高校生になり、プロとして食べていくのは至難の業であることがわかり、プロになる道は諦めました。その代わり、学校の教員になれなかった場合、就職先はゴルフが強い実業団を持つ会社にしようと決めました。
(続く)