ダニング・クルーガー効果(2)

ダニング・クルーガー効果は、研修の参加者においても同じような傾向が見て取れます。

できの悪い人ほど、研修の受講態度が悪いものです。

自分では自身のことを過大評価していますから、「自分は仕事でうまくやっているのだから、こんな研修を受ける必要はない」と考えています。

そうした心理的な働きによって、居眠りをしたり、メモを取らなかったり、ふんぞり返って偉そうな態度を取ったりしてしまうのです。

そうした人はアンケートの評価でも、同じような結果を示します。

参加者の90~95%の人が最高点の「5」をつけるような研修でも、そうした人たちは「4」や、ときには「3」をつけます。

「5」をつけたら自分で自分の自尊心を否定するかのような心理にとらわれてしまっているのでしょう。

自分が最高だと思っていますから、自分以外の人や物事に対して最高であると評価できないわけです。

そうした異常値(笑)をつけた人たちについては、研修中から私も目をつけていた人と一致しますが、念のため研修事務局を通じて調査をしてもらうことがあります。

人事部や直属の上司からのコメントとしては、メタ認知が弱いという共通点が挙げられます。

こうした人の部下たちは、いくら良い業績を挙げても、認められることも褒められることもなくストレスを抱えて過ごすことになってしまいます。

自己に対する評価と、他者からの客観的な評価を完全に一致させることは難しいことです。しかし、少しでもそのギャップを埋めるための努力は必要です。

2026年02月27日