フレグランスつながりでもう一話(笑)。
時は80年代後半のバブル経済真っ盛りの頃の話です。
ある準大手ゼネコンが、オフィスの空調を通じて香りをオフィスに流したのです。
それはBGMならぬ、Background fragrance(BGF)とでもいうべきものかもしれません。
その建設会社は、すでにBGMが働く人の生産性を高めるということを確認していたのですが、実験的に香りをオフィスに流してみたというのです。
結果は、やはりというか、BGMの音楽よりも個人の好みがはっきりと分かれて、生産性を測定する以前の問題として失敗に終わりました。
BGMは、いわゆるイージーリスニング系やアルファ波が出るような穏やかな音楽であれば、ほぼ万人に受け入れられました。
しかし香りはそうは行かなかったようです。
そうしますと、前話で書いたように、ホテルの部屋やロビーなどに漂わせている香りも万人に受けるようなものでない限り、嫌悪感を覚えるゲストもいるはずです。
日系のラグジュアリーホテルでも、ロビーなどの共有スペースにフレグランスを用いているところはありますが、部屋となると無臭なところが多いように思います。
では万人受けするような香りとは何なのか。興味は尽きません。