MUM効果(1)

優れたリーダーたちは、自己認識能力に優れていますが、どのようにすればその能力を高めることができるでしょうか?

拙著でもその方法論について書きましたが、内省とフィードバックにより、自己客観視することがそのポイントになります。

内省は自分で自分のことを振り返ることですが、どうしても甘くなったり、バイアスがかかったりして、完全に客観的になることには限界があります。

それを補完するために、他者からのフィードバックが必要になります。

なぜなら本人のことは、その本人より他人のほうが客観的に見ているからです。

フィードバックの大切さはわかっていても、ある程度の地位になると、なかなか耳に痛いフィードバックをもらうことが少なくなってしまいます。

いや、地位に関係なく、本人にとって不都合な現実を耳にすることは、日常においてもよほどのことがない限り、その機会は少ないのではないでしょうか。

ちなみにあなたは直近で、自身の改善すべき点について、他人にフィードバックを求めたのはいつのことでしょうか。

会社が制度として360度フィードバックを導入していれば、そうした機会は年に一度はあると思います。

しかしそうしたネガティブなフィードバックは、優しい嘘というオブラートにくるまれているのかもしれません。

こうした人の心の動きについて、心理学者のローゼンとテッサーは、1968年に行った実験から、MUM効果という考え方を導きました。(続く)

2026年02月21日