IBMからGEに転職してきた人が、自分の周囲の人たちを観察していたところ、ある人たちはどんどん上位の職位に上がっていき、キャリアで成功を収めていることに気がついたというのです。
そうした人たちがいる一方、なかなか昇進できない人たちもいる。何が両者の違いをもたらしているのか考えた末に生み出した成功の方程式が、PIEモデルです。
PはPerformance、IはImage、EはExposureの頭文字です。
高いパフォーマンスを上げるということは、GEでは当たり前のことです。もちろん期待値そのものが高いのですが、その目標を達成できるか、はたまたその目標を大きく超えることができるのかが問われます。
パフォーマンスの基本は、自分の仕事を正しく時間通りにやることです。これは当たり前の事ですが、当たり前の事を当たり前に行う事は、実際大変なことなのです。
イメージは、単に容姿や服装など外見のことを言っているのではありません。
自信をもちポジティブ。どんな課題でも前向きに取り組み、他者ともうまく仕事ができ、いつも高いパフォーマンスを上げている。そうしたイメージを周囲の人たちが持っているかどうかが問われます。
最後のエクスポージャーは、あまり日本企業ではなじみがないかもしれません。
これはシニアリーダー達に自分の存在と自分の仕事の結果を知らしめることを意味します。
奥ゆかしさや謙譲の美徳が尊いとされる日本文化では、こうした考えは自己顕示のように受け取られ、否定的に思われるかもしれません。
「誰かが必ず見てくれている」「努力は必ず報われる」という考え方が一般的かもしれませんが、現実はそうとも限らないのではないでしょうか。
「能ある鷹は爪を隠す」ということわざがありますが、私はGEでは「能ある鷹なら爪を出して、何かをひっかいて見せたり、獲物を捕ったりして来い」と教えていました。