人事部門の責任者らとの会議で私は、参加者たちの共感能力の低さを指摘しました。
そして優れたリーダーたちに共通する能力のトップ3のひとつが共感能力であり、組織的に共感能力を高めるような取り組みが必要であることを強調しました。
すると人事責任者が、その事業部門は他の事業部門と比べて、離職率がとても高いということを話してくれました。
その離職率の高さは、新卒・中途採用いずれにおいても同様に見られることであるということでした。
普通か高い共感能力を持った人たちが、共感能力が低い人たちで構成される組織に加わったとしたら、どういうことが起こるかは想像に難くありません。
こうした現象は、その医療機器メーカーだけに見られるものではありません。
業績目標の達成にのみ邁進するようなノルマ達成至上主義の組織では、共通して見られることです。
人は一般的に、目的達成の衝動に駆られ自己認識を欠くと共感を失い、何も考えずに突っ走る傾向があることがわかっています。
私のクライアント企業は高い業績を誇る会社が多いのですが、高い離職率という問題を抱えている会社もあります。
共感することと高い業績をあげることはトレードオフではありません。共感能力についての正しい理解と、その向上のための人材・組織開発をすすめてほしいものです。