研修のBGM

あまり日本企業の研修では取り入れられていないかもしれませんが、私がGEで研修をしていたときは、BGMを流していました。

朝の研修前、休憩時間、お昼休みなどでは毎日BGMを流し、最終日の修了証書とギフトの贈呈の際には、クール・アンド・ザ・ギャングの「セレブレーション」を流していました。

毎日流していたBGMでは、参加者の年齢層を考慮して、その参加者たちが青春時代を過ごした80年代や90年代のヒット曲を中心に選んでいました。

若手向けの研修の時には2000年代の代表曲もかけましたが、私にとっては懐かしいものではなかったので、教育の意味も込めて(笑)、若手にも80年代の曲を聞かせることもありました。

朝の開始時や、休憩終わりの再開時に、「そろそろ始めますよ」とアナウンスしなくても、流していた音楽を止めれば、それが研修開始の合図になります。

休憩時間に音楽を流していますと、参加者が私のところに来て、その曲にまつわる思い出話をしたり、私の選曲のセンスについてフィードバックをしてくれたりと、参加者との会話のきっかけにもなりました。

また、事前に参加者の中に、研修期間中あるいはその前後の週に誕生日の人がいないかを調べておき、研修中に突然、ビートルズかスティービー・ワンダーの「ハッピーバースデー」をかけて対象者のお祝いをサプライズで行っていました。

卒業ディナーが行われる研修コースの場合は、ディナーの時にケーキを用意して、同じく「ハッピーバースデー」の曲を流してお祝いをしました。

BGMは、休憩時間のリラックス効果を高めたりお祝い事を盛り上げたりするだけではなく、研修そのものの効果を高めるために用いることもあります。

例えばマインドフルネスの実践では、アルファ波が出やすくなるBGMをかけて瞑想することもしています。

朝の研修前には脳が目覚めるようなアップテンポの曲を流し、昼食休憩にはリラックスできるような曲を流すのも良いでしょう。

研修に彩りやアクセントを付けるためにも、音楽を活用してみてはいかがでしょうか。

2025年11月16日