年功序列

年功序列という言葉を目にしたり耳にしたりすると、たいていの場合、否定的な印象を持つのではないでしょうか。

私は賛成です。と言うと、「一体、何を考えているのだ」と反感を持つと思いますが、落ち着いて読み進めてください(笑)。

私が年功序列をどのように解釈しているかと言えば、「年」は「年数」、「功」は「功績」を表しているものだということです。

環境変化が今ほど激しくなかった昔は、社員が年齢(年数)を重ねれば、それに比例して会社への貢献も高まるという前提がありました。

しかしそうした前提が成り立ちにくい時代になると、年齢(年数)を重ねることが会社への貢献と比例しなくなってしまいます。

「年功」と言っているのに、いつのまにか「年齢」序列になってしまい、「功績」がないのに年齢のみによって上位の役職に就いている人たちに対して、不満を抱く人たちが増えてしまうのは当然のことでしょう。

正しい年功序列は、「どのくらいの期間にわたって(=年数)、どのような功績をあげたのか」、ということによって序列が作られるということではないでしょうか。これであれば、組織で働く人たちにとって納得がいきやすい制度になると思います。

もちろん当該年度など短期間にあげた功績については、昇級やボーナス等によって報いることになりますが、序列をつくるような昇進・昇格と連動させる場合は、功績をどのようにしてあげたのかというHOWについても問われなければなりません。

またその功績が、まぐれ当たりのホームランというわけではなく、数年間連続してあげられたものなのかどうかという点も考慮すべきです。

2025年11月12日