②スクリーンではなくモニターだった
数年間にわたって研修をしている会社で、いつもスクリーンにスライドを投影して研修を実施してきました。
ある年、会場が変更となり、担当者も新しく代わりました。事前にプロジェクターとスクリーンが必要であるという、いわば常識のようなことなのですが、それも準備リストの中に書いておきました。
さて、研修当日、会場に行きますと、スクリーンではなくテレビのモニターが会議室の前方に設置されていました。私には事前にスクリーンではなくモニターになることは知らせてもらえませんでした。
当然大きめのモニターではあるものの、会場の後方にいる人からは見えづらくなります。
私は自分で書いたプレゼンの本に、「30:20:10の法則」として、スライドに使用するフォントは30ポイント以上にするべきと紹介しました。
ですので、細かい文字は使わないようにしているのですが、どうしても24ポイントくらいの文字を使わざるを得ないこともあります。
事前にモニターしかないということを知らせてもらえれば、スライドの文字の大きさを調整したり、配布する資料で工夫したりできたのですが、「時すでに遅し」でした。
幸い私が使用しているポインターは、モニター上でも文字を拡大したり、ハイライトしたりできるものですので、研修に支障を来すことはありませんでしたが、もし一般的なレーザーのみが出るポインターだったらアウトでした。
経費節約のために外部の施設を使わず、社内の会議室で研修を行うのは仕方のないことでしょう。
もしそうした会議室で研修をするのであれば、そこに設置されているモニターでスライドを投影して、映し出された文字が後方の席からストレス無く判別できるかどうか事前に確認するべきではないでしょうか。
そのくらいのことは研修運営の経験がなくても思いつくはずなのですが、困ったものです。(続く)