選考基準(1)

会社にしろ軍隊にしろ、それぞれの組織には、その一員となるための選考基準があります。会社で言えば、人材戦略に基づいた「求める人材像」を構成する要素を基準としたり、会社としての行動規範(バリュー)等が基準となったりします。

ここでは、2つの例をご紹介します。1つ目は、アメリカのブルーエンゼルスです。アメリカ海軍所属のアクロバット飛行隊で、世界で最も高レベルのアクロバット飛行能力を持つと言われています。

そのブルーエンゼルスのドキュメンタリーの中で、飛行隊の一員となるための選考基準が紹介されていました。それは、Talent、Passion、Personalityの3つでした。この3つは、企業においても従業員に求めたい大切な要素ですが、それらをどのようにして知ることができるのか、様々な方法を考えねばなりません。

もう1つの例は、選考基準と言うより適性検査なのですが、とても興味深いものなのでご紹介します。日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)の、宇宙飛行士の適性検査で発せられる質問です。あなたは、「桃太郎」と「浦島太郎」のどっちが好きか、というものです。

あなたはどっちがお好きですか?桃太郎は、犬、猿、キジを家来としてチームを組んで目的を達成します。宇宙では何が起こるかわからないので、意外性への対応力が求められる。ゆえに浦島太郎と答えた人のほうが、宇宙飛行士には向いているとされるとのことです。宇宙での作業にはチームワークは必要ないのかなと一瞬疑念がわきましたが、まあいいでしょう(笑)。

(続く)

2025年03月07日