Gut feeling(直観)の根拠

花粉症の時期は毎年花粉に悩まされています。GEで働いていたときは、たまたまですが2~3月は海外で教えることが多くて助かっていましたが、今年は特に花粉が多く海外脱出もかなわず、辛いです。

テレビではよく、花粉症対策にはヨーグルトが良いということで取り上げています。これはヨーグルトによって腸内環境を整えて免疫力を高めるということで花粉対策としようということだと思います。

この腸は、実は第2の脳と呼ばれるくらい神経細胞があって、脳と相互に連携しながら自律神経をコントロールしているといわれています。この脳と内臓のつながりについては、研究が進むにつれて大変興味深いことが分かってきています。

たとえば人が何かについて納得したとき、腸が反応してその信号が脳に送られるとか、人の価値観など生きる上での物事に対する意味づけを司る大脳皮質下が内臓と密接につながっていて、あることが自分の価値観と照らし合わせて正しいかどうかはまず内臓で感じ取って、その後に脳で合理的に考えるとか。

この直観を大切にせよとスティーブ・ジョブズもスタンフォード大学でのスピーチで言っています。まさにガッツ・フィーリングです。ジョブズはそのスピーチで「内なる声を聞き逃すな」と言いましたが、「内なる声」は脳科学でいえばまさに内臓の声ということになります。

脳の前頭葉後方にある島皮質は、内臓の感覚をチェックすると同時に情動についても影響を与えます。
人間が動物的本能を用いて内臓で物事の判断をとっさに行っている、と聞いてあなたは信じられますか?
腑に落ちますでしょうか?

2024年04月08日