グローバル・カフェ

GEで教えていたとき、アジア太平洋地域の経営幹部を対象とした2週間連続の研修の責任者をしていました。1クラス40人程度で、14カ国前後の国々から参加者が集まりました。そこではグローバル・カフェというセッションがあり、参加者の出身国(あるいは赴任国)の紹介をしてもらいます。

夕食会場で食事を取りながら、あるいはその前の時間帯に教室で実施します。その国の文化や習慣などを中心に紹介しますが、その方法は寸劇を交えたり、あるいは簡単なお土産を持参してもらったりと、参加者に工夫を凝らしてもらいます。研修中では見られない、参加者の別の一面を見ることができて、参加者にも好評でしたが私もいつも楽しみにしていた時間でした。

オーストラリアからの参加者は、いつもベジマイトを持ってきて参加者に振る舞っていましたが、参加者がベジマイトを食べたときのなんとも言えない表情を見るのが楽しそうでした。私も初めてベジマイトを食べたときはとてもまずく感じましたが、毎回食べていると慣れてくるもので、「慣れるとうまい、くさやの干物」ではありませんが、だんだんと美味しく感じたものです。

文化や習慣などは、知っているつもりでも知らなかったことがたくさんあって、いつも新たな発見があり、とても勉強になりました。タイの参加者が、挨拶をするときの正しい手の位置を教えてくれた時には、そう言われればそうだったなと、改めて認識したこともありました。

グローバルにビジネスを展開している企業の従業員にとって、こうしたそれぞれの国の文化や習慣、風習などを知る機会はとても貴重です。クライアントの日本企業でグローバル研修を行う際に、このグローバル・カフェを提案してはみるのですが、事務局の人が面倒くさいと思うのか、ほとんど実現しません。研修という世界でのグローバル化へと続く道のりは、まだまだ遠く感じてしまいます。

2025年02月06日