最近、ニュースなどで報道されるスキャンダルめいた案件の主人公たちは、どうも自己正当化するという傾向が強く見られます。
自己を正当化する人は、知らず知らずのうちに「否認」、「自己愛」、「利得」という3つの動機に突き動かされていることが多いと言われます。この「知らず知らず」という点において、嘘をつく事よりもやっかいであるとも言われます。
嘘であれば、嘘をついているという自覚があるはずです。しかし自己正当化の場合は、その自覚が欠けている場合が少なくないというわけです。
人は意識下にあることしかコントロールできませんから、無意識のうちに自己正当化してしまっている場合、コントロールのしようもないですし、自覚もないことになります。
この無意識のうちに自己正当化をしようという動機は、通常、前述した複数の動機がからみ合っていることが多いことがわかっています。
本人の自覚がない分、自己正当化はこじれやすいとも言われ、こじれさせる要因は主に次の4つであると考えられています。①強い特権意識、②過去の成功体験、③想像力の欠如、④甘い現状認識
世論から批判を浴びても自らの地位に固執する政治家や経営者の顔が浮かんでしまいそうな要因ですね。