2021年の後半、クロトンビルで大規模な組織改編がありました。翌13年の1月に新体制の下で、全世界からクロトンビルのスタッフが集まって、キック・オフの会議がニューヨークの研修センターで開かれました。
その会議に参加するに当たり、各自が決まった書式に従って1枚のスライドに自己紹介を書いて提出しました。その記入事項の1つが、「あなたが好きなリーダーシップに関する引用文は何か」というものでした。
私は、当時eBayのCEOであったジョン・ドナホー氏の「リーダーシップは旅であり、目的地ではない。それはマラソンであって、短距離競走ではない。それはプロセスであって、結果ではない」という言葉を書き込んで会議の事務局担当に送りました。
事務局は参加者から送られてくる自己紹介スライドを次々と社内イントラネットにアップロードしますので、他の参加者たちの自己紹介スライドを会議前から見ることができます。
旧知の同僚たちや新メンバーたちの自己紹介を見ていた私は、その会議の主催者であるスーザン・ピータース氏のスライドを見つけました。彼女は当時、GE全体の人材開発の最高責任者で、後にGE全体の人事の最高責任者を務めています。
同僚たちの自己紹介スライドの中で、私は特に「引用文」に関心を持っていました。リーダーシップ開発に携わる者として、どのような引用文を選ぶかということは、センスの問題を超えて、その人の価値観やリーダーシップについての考え方を反映していると思ったからです。ですので、彼女の自己紹介スライドについても同様に、真っ先に引用文の欄を見ました。
どんな素晴らしい引用文が書かれているのかと興味津々で目を移すと、そこには短く、「Carpe Diem」とだけ書かれていました。(続く)