研修や講演をする際に、講師席には主催者がペットボトルの水やお茶を用意してくれることがほとんどですが、これだけでは足りないので注意しましょう。
インストラクターは喉を使う仕事です。1日中教えて、それが連続する場合は、とくに喉のケアが欠かせません。GEで教えていたときは、5日間連続で教えることがざらにありましたので、この点については特に注意していました。
ホテルなどに宿泊する場合はとくに部屋の湿度に気を配ったり、喉を冷やさないようタオルを首に巻いて寝たり。研修中は講義をしますから、喉が充血して熱を持ちます。水分が不足しますと、声が枯れてしまうことになります。
多くの人が知らないのですが、水やお茶などは、喉の粘膜を洗い流してしまいます。ウーロン茶はとくにその作用があります。そうしますと、声が枯れやすくなります。
喉の表面の粘膜を維持するためには、少しでも良いから糖分が入った飲み物を飲むと良いということを、20年くらい前にアナウンサーから聞きました。
私はそれ以降、主催者が用意してくれる水やお茶は水分補給のために飲み、喉のためには自分でコーヒーを買って飲むようにしてきました。もちろん砂糖・ミルク入りです。脳科学的には、紅茶が言語中枢の働きを良くするので、紅茶もお勧めです。
ただし言うまでもなく、糖分の取り過ぎによる副作用には注意しなくてはなりません。