人材開発の担当者の方々と関わっていると、この人はトレーナーとしてのポテンシャルが高いなと感じることがたまにあります。「ポテンシャル」と書いたことには当然理由があります。私はこれからの時代は、このポテンシャルを見極めることがとても大切になってくると確信しています。
顕在化した能力は、過去の実績に基づいています。もちろん素晴らしい業績を挙げたことは評価に値しますし、その業績を生み出した顕在化した能力についても評価すべきです。しかし、その過去の業績はそのときの一定条件において成し遂げられたものであるということを忘れてはいけません。
まったく異なる条件下においても同じような成果や業績を挙げられればその人は本物のプロでしょう。ですがその絶対数は多くありません。そこでポテンシャルに注目することが大切になってきます。
ポテンシャルがあるなら、その能力を生かして結果を出してもらうことはさほど難しくありません。
トレーナーとしてのポテンシャルを因数分解して考えることはとても楽しい作業です。
また同時進行で、私が知り合ったトレーナーとして高い潜在能力を持つ人たちを集めて、私塾のようなものを始めなくてはならないと、最近は義務感に似た思いを抱くようになりました。
仮の名前を「トレーナー虎の穴」としています。独立したコンサルや研修ベンダーみたいな人を相手にするのではなく、企業の人材開発部にいる人たちまで、志の高い人だけを集めるという趣旨です。従って費用は原則として無料!!
手弁当でできたらいいなと思います。
GEではある程度までは社内トレーナーの育成はできたのですが、他の企業でもトレーナーとしてのスキルを向上したいという人はいますので、そうした人たちのお手伝いをしたいと考えています。