前のブログ記事で、パリで開かれた人材マネジメントの世界大会に参加した話を書きましたが、いくつもの思い出の中で、忘れられない話をご紹介します。
世界連盟に加盟している国の代表者らと、セーヌ川の遊覧船バトームーシュに乗り、ディナークルーズを楽しんだときのことです。
ディナーが終わった頃、遊覧船が停まりました。アナウンスが流れ、船のデッキに出るよう促されます。
その遊覧船の運行会社も世界大会のスポンサーだったからか、ちょうどエッフェル塔の正面に位置する絶好の場所に停泊しました。
エッフェル塔には、電飾で「An 2000」(2000年)という文字が光っていました。するとほどなくして、エッフェル塔全体がピカピカとフラッシュをたいたように輝き始めました。
私の隣でその「シャンパンフラッシュ」を眺めていた当時の世界連盟会長でアメリカのSHRMのトップであったマイク・ローシー氏が、「君のおかげで日本が世界連盟に加わり、真の意味で世界連盟になったよ」と言ってくれました。
世界連盟が結成されたのが1976年。それから四半世紀経ってようやく日本からの加盟が成し遂げられたことに、とても感謝してくれました。
多くの大企業の人事担当役員・部長などの実務家や学識経験者、人材ビジネスのトップの皆さんのご指導・ご協力をいただきながら、日本の代表組織を設立する準備に奔走しましたが、その苦労が報われた瞬間でもありました。
国連とも協働する世界的な人材マネジメント機関の日本代表組織を設立することに携われたことは、今でも大変幸運であったと思っています。