困ってしまった経験(4)

③ 冬なのに加湿器や空気清浄機がない
冬の研修会場は暖房によって室内の空気が乾燥しています。

多くの人は、自宅では加湿器や空気清浄機を稼働させていると思うのですが、より多くの人が一日中過ごす研修会場にそうした機器がないのはどういうことなのでしょう。

コロナが流行った頃は、こうしたことに注意を払い、加湿機能付きの空気清浄機を設置してくれた会社が多かったのですが、対面の研修を中断した会社では、コロナが開けるとこうしたことに注意が及ばなくなっているようです。

研修では、多くのチーム討議を行いますが、そのときにマスクをしていなければ、発言者の口からつばが飛沫となって空中に漂います。換気がされないビルの空調では、その飛沫は室内を漂います。

特にグローバル研修では、さまざまな国から参加者が集まります。冬にこの研修を実施しているある会社で教えますと、潜伏期間を経て翌週くらいに必ず風邪で体調を崩してしまいます。

その会社は狭めの会議室に多くの参加者を集めるのですが、加湿器や空気清浄機はありません。ビルの窓は開けることができず、換気ができません。

そして不運にもたいてい1人か2人の参加者が、研修初日に咳をしています。さまざまな国から運ばれてきた菌がミックスされて、目には見えませんが室内は大変なことになっているのだと思います。

すると日を追うごとに咳をする人数が増えて、翌週に私がダウンするということになります。

その会社の研修では、風邪などに感染しないよう私も最大限気をつけているのですが、念のためにその会社の研修の翌週には他社の研修の予定を入れないようにしています。

研修の予定がないことによって気が抜けて風邪を引いてしまっているのかどうかは定かではありません。(続く)

2025年10月15日