私がGEを辞めるときに、もう二度と経験できないであろうと覚悟していたことのひとつに、さまざまな国を訪れてその国や地域で選びに選び抜かれた最優秀の参加者と、研修でヒリヒリするようなやり取りをすることがありました。
とくにグローバル研修の名にふさわしく、さまざまな国から選抜された、いわば世界選抜メンバーを集めて行う研修での、エキサイティングなやり取りはもう味わえないのだろうなと諦めていました。
GEにいた頃、10数種類の研修のインストラクターをしていましたが、最もタフでしたが最もやりがいのあった研修コースは、2週間連続で開催されていた幹部向けのコースでした。
この研修についてはすでにブログで紹介しましたが、10数カ国から約40人の経営幹部が参加します。
このコースにつきましては、私が責任者を務めていましたので、単にインストラクターとしてだけではなく、プログラム・マネジャーや事務局としても関われなくなることは、とても寂しく感じたものです。
独立した後、幸いすぐに数社のグローバル研修の依頼をもらいました。日本企業だけではなく外資系企業からもお話をいただき、実施しました。
外資系企業のグローバル研修をしていた時に、GEで行ったようなカジュアルでフレンドリーなスタイルでの参加者とのやり取りがとても懐かしく感じられたものです。
その研修参加者も各国から選抜された人たちでしたので、知的レベルやビジネスの経験値も高く、とてもやりがいを感じられる研修になりました。
GEだけではなく、独立後もこうした研修を行えるのだとわかり、当時はとてもうれしく思いました。(続く)