私が書いた最初の本のタイトルは、『世界最高のリーダー育成機関で幹部候補だけに教えられている仕事の基本』という、とても長いものです。
なぜ長いタイトルになったのか、こんな背景がありました。
私が初めて本のタイトルを付けたのが、翻訳と編集を手がけた『7つの習慣』でした。
この本のタイトルの原案は、『成功する人の7つの習慣』というものでした。
私は本のカバーのゲラ刷りに書かれたそのタイトルを見て、このままではこの本はビジネス書コーナーではなく、自己啓発書コーナーに並ぶことになると考え、「成功する人の」を削除して、「7つの習慣」にするようアドバイスしました。
原題は、「The 7 Habits of Highly Effective People」ですから、邦題として「成功する人の7つの習慣」でも良いのですが、短くしたほうがインパクトもありますよね。
結果として大変多くの人に読まれることになりましたし、その本以降、「7つの○○」とか「○○の習慣」というタイトルの本が実に多く出版され続けています。
自分にも、ちょっとはネーミング・センスがあるのかな、などと自己満足したりしていました。
今度は、他人が書いた本ではなく、自分が書いた本のタイトルをどうするかという問題です。
「7つの習慣」でタイトルを思い切り短くしてヒットしたので、今度は逆に思い切り長くしてみようと考えました。(続く)