以前、福岡で講演を頼まれたときのことです。1時間30分の講演でしたので、日帰りで予定を組みました。
パソコンを持って行くのも面倒だったので、主催者にパソコンを用意してもらい、私はスライドのファイルを入れたUSBだけ持って行きました。
冬でしたので、ジャンパーのポケットに財布や携帯などを入れ、手ぶらで空港に向かいました。羽田空港の保安検査場では、金属探知機に反応することもなく通過しました。
講演が終わって、福岡空港に到着し、その保安検査場で問題発生。羽田空港で保安検査場を通過したときとまったく同じ状態だったにも関わらず、セキュリティー・ゲートで金属探知の反応が出たのです。
一回通過するごとにベルトを外したり、ポケットの中のUSBやコインを出したりと、合計5回くらいゲートを行ったり来たりしました。
通常、セキュリティー・ゲートで反応が出ると、通過した後に係員がハンディの金属探知機で再チェックされるのですが、福岡ではそうではなく、何度もゲートを通らされたのです。
身ぐるみ剥がされて(笑)、最後は無事に通過できたのですが、なぜ福岡空港では他の空港とセキュリティー・ゲートの対応が違うのだろうと、頭の片隅に疑問として引っかかっていました。
後日、ニュース番組を見ていましたら、福岡空港は金(ゴールド)の密輸が多いということが報じられていました。
荷物や衣服、ベルトなどいろいろなところに金を隠して密輸しようとするわけですが、それは国際線の話だろうと思っていました。
私は国内線に搭乗しようとしていたわけですが、海外から持ち込んだものを国内で移動させることを考えれば、国内線といえどもチェックは必要ですよね。
福岡空港のセキュリティー・ゲートは、おそらく金属探知機のセンサーの感度を上げていたのではないかと思った次第です。
それとも私が手ぶらカバンも持たずに飛行機に乗ろうとしていたので、とても怪しげに見えたのでしょうか。
私の人相が悪いので、私に対してだけセキュリティー・ゲートの感度が上げられていたりして(笑)