あるとき娘から、私が発音する言葉の「き」が汚いというフィードバックがありました。
私はそれまで自分の「き」の発音に問題があるという自覚もなく、また他者から指摘されたこともありませんでした。
試しに「き」の発音をしてみますと、確かに破裂音に近い音が混じるのがわかりました。もしかしたら、喉を保護している粘膜が関係しているのかもしれません。
私以外の人の「き」の発音はどうなのだろうと、アナウンサーたちの「き」の発音を意識して聞くようにしてみました。
さすがアナウンサーというか、アナウンサーに限らず、ほとんどの人たちはマイルドに「き」の発音をしていることがわかりました。
それ以降、研修や日常の会話においても「き」の発音が破裂音にならないように努力しています。また、喉の粘膜が厚くならないよう、適度に飲み物を飲むようにしています。
私は自分だけが娘が言うところの汚い「き」の発音をしているのかが気になりました。
いや、自分以外にも絶対、無自覚に破裂音の「き」を発している人がいるはずだと思い、より一層、アナウンサーたちの「き」の発音を気にしてテレビを見るようになりました。
娘からの指摘以前は、「き」の発音を意識してなっていなかったので気づかなかったのですが、ほぼ毎晩見ているテレビ朝日の夜の報道番組のアナウンサーとお天気お姉さんである気象予報士が、見事に私と同じ破裂音の混じった「き」を炸裂させていました。
あなたは彼らの「き」に気づいていましたでしょうか。是非、「き」の発音を注意深く聞いてみてください。
私は彼らの「き」の発音を意識してから、報道や天気予報の内容が頭に入らなくなってしまいました(笑)。