自然界に存在する生物は、それぞれが進化を遂げて生き残ってきた理由があります。
進化と言えばダーウィンですが、彼が言ったとされる言葉に、「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることができるのは、変化できる者である。」があります。
環境の変化によって絶滅することなく変化して生き残ることができたということは、すごいことであると素直に思います。
生物一つ一つがいわば強みを持っていると言えるでしょう。その中でも私が身近にすごいなと思うのが、蚊と雑草です。
この10数年間、犬と近所を散歩するようになってからの発見ですが、この二つは身をもってそのすごさを実感しています。
夏場は、よく蚊に刺されますので、虫除けのスプレーをしてから散歩に行きます。肌が出ているところはすべてカバーするようにスプレーを噴射していました。
しかしスプレーのかかり具合が薄いところを狙って、蚊は見事に私の血を吸います。
スプレーは噴射するだけではダメで、手を使ってよくのばすようにして塗りむらがないようにしなくてはならないという教訓を得ました。
1回目の散歩の後に手を洗うと、手の甲に付いていた虫除け剤も落ちてしまいます。そのことを忘れて2回目の散歩に行くと、見事に手の部分を刺されてしまいます。
強風や大雨の時は、蚊もどこかに隠れているだろうから、スプレーをしなくても大丈夫だろうなどと高をくくっていると、必ずどこかを刺されます。
このように夏場の犬の散歩は、私と蚊のバトルの様相を呈してきます。
散歩コースには公園があります。夏場は雑草があっという間に生い茂り、犬と公園に入れなくなるときがあります。
市が手配した業者が雑草をきれいにしてくれますが、2~3週間もたたないうちに雑草は成長し始め、また入れないくらいに大きくなります。
公園だけではなく、道路際のほんの少しの土の部分から生えてきたり、塀の隙間から生えてきたり、雑草の生命力には本当に感心させられます。
夏は家の庭にも雑草がたくさん生えます。雑草を取ろうとバトルを繰り広げると、雑草を取る私を狙ってくる蚊とのバトルが始まります。
しっかりと虫除けスプレーを肌に吹きかけ、殺虫剤をたまに周囲に噴霧しながら草取りをしますが、しゃがんでいる私のお尻を蚊は狙ってきます。
薄手ではあるものの、ズボンとパンツの2枚の繊維をものともせず、敵は私のお尻に針を突き刺してきます。
蚊と雑草との戦いは、今日も続きます。