仮に①から⑤あるいはその一部、またはそれ以上のことを外部のベンダーやコンサルティング会社に依頼する場合でも、丸投げしてはいけないということです。そんなの当たり前だろうと思うでしょうが、結構丸投げが多いのが現実です。
まともな人材開発部を持っている会社ですと、例えば会社の各年代から従業員を選んでプロジェクトチームを編成し、①から⑤のプロセスを検討するということをしています。この場合でも、誰を選ぶかが難しいポイントになります。
こうした議論や検討を加えるときに、ファシリテーターあるいはアドバイザーとしてコンサルタントなどに同席してもらうというのは有効です。客観的な視点からのインプットができる人、他社事例を豊富に持っている人を探せたら理想的です。
GEクロトンビルでは、当然ですが①から⑤のプロセス以上に、教えるところまでほとんど内製によって行っています。外部のベンダーとして教えているトレーナーも私のように元GEという人が多いです。
外部コンテンツを導入した場合でも、外部のコンサルタントが教えるときでも、いかにその企業の現実に即した事例を入れ込むことができるかどうかで、受講者がコンテンツを身近に感じて習ったことを現場で生かしていこうと思う度合いが変わります。
クロトンビルでは外部のコンサルタントに対して、GEで起こっていることを頻繁にアップデート情報として提供します。また外部コンサルタントもそうした情報提供を待つだけではなく、GEに関する情報は注意深く関心を持つように努力しています。
外部講師に対する情報提供をはじめ、彼らに自社のことについて教えるということは、多くの企業の人材開発スタッフが見逃しているポイントかもしれませんね。