私がGEで働いていたときに、研修業務のアシスタントを雇っていましたが、対人関係において高いストレス耐性を持つ人というのを、1つの選考基準にしていました。別に私が高いストレスを与えるからというわけではないので誤解なきよう。
はじめの頃は、民間企業で研修業務に携わっていた経験がある人を採用していました。GEの研修はロジスティクス関連の仕事についても、他社のそれとは大分異なるものでしたので、前職での研修業務が染みついてしまっている人にとっては、面倒この上ないといった様子で、不満を口にする人もいました。
また、私が担当していたリーダーシップ研修は、すべてが選抜研修でした。まさに選び抜かれた強者ばかりが集まる研修でしたので、彼ら/彼女らと対等にコミュニケーションができる話力や胆力、そうそうたるスピーカーたちをマネージする能力などが求められます。従って対人関係におけるストレス耐性が高くないと、うまく機能しないのです。
事務局としても研修の案内からテキストのバインダー、ギフトなどなど、それぞれについても選ばれし者たちへの演出が必要になります。いわば研修における「おもてなし」、今風に言えば「キュレーション」が必要になるわけです。
そこで私は、あえて研修業務をしたことがなく、対人関係で高いストレス耐性を持ち、接客において高いレベルの対応力があり、良い品々を見定めるセンスを持っている人を採用しようと考えました。果たして、どのような職種の人たちがそのような要素を兼ね備えているのだろうと考えました。
対人関係における高いストレス耐性は、どのような仕事をすると要請されるのでしょうか。最高の客から最低の客まで一度に扱うことになる仕事は何なのか。世界の良品と接する機会を多く持てるような仕事何なのか。おもてなしのためのエチケットやマナーを心得ていて、高いレベルで実践できねばならないのはどのような仕事なのか。もうおわかりですね?