この話を聞いた日本GEの取締役人事本部長が、コンサルに行かないでクロトンビルの仕事をしてみないかと言ってくれたのです。

同氏には、日本人材マネジメント協会の設立準備段階から委員として関わっていただき、設立後は協会の役員にもなってもらっていました。

私は協会の事務局の仕事から離れ、同協会の役員になっていたため、役員会等の会合でお目にかかっていました。

同氏からは、会社を辞めてMBAにチャレンジすると言ったときと、NTTデータの研修子会社に就職すると言ったときの2回、GEで働かないかとお誘いを受けました。

しかし英語のできない私は、何のためらいもなくお断りしました。そしてコンサルティング会社に就職するとお伝えしたその時が、3回目のお誘いとなりました。

「三顧の礼」ではありませんが、今度はお断りできないと思いましたが、念押しで「ご存じのように私は英語ができませんが」と同氏に言いました。

すると同氏は、「大丈夫、大丈夫。英語なんて慣れだから」との返事。のんきな私は、そんなものなのかなと思いましたが、何よりクロトンビルで働く人と会ったみたいという好奇心でGEの面接を受けることになりました。(続く)